和解学の創成

  • 1872年東京 日本橋

  • 1933年東京 日本橋

  • 1946年東京 日本橋

  • 2017年東京 日本橋

  • 1872年8月〜10月北京 前門

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  • 1940年代初ソウル 南大門

文喜相韓国国会議長の早稲田大学講演会に対する韓国留学生の感想を掲載させていただきます(ハングルの日本語訳)

以下の感想文は、文議長にもお伝えしますが、講演の記録としても貴重なものでありますため、個人が特定できないように専攻や学年を省きイニシャルで掲げさせていただきますこと、ご了解いただければ幸いです。ご参加いただき、ありがとうございました。

PS 政治経済学部政治学科:早稲田大学政治経済学部政治学科に在学中のP・Sです。今日は日韓関係の進展において意義のある一歩になる貴重な講演ありがとうございました。私もまた日韓関係の改善と今後の大韓民国の発展のために日本で勉強しているために、議長の講演に深く共感いたします。大韓民国の国民の一人として、また将来日韓両国の懸け橋になろうとする者として、文議長に恐れ多くも一言申し上げたいと思います。講演中にも突発状況により天皇謝罪発言に対する抗議がありましたが、日本人にとって天皇がどのような存在なのかについて、我が国の国民と政治家の理解が残念ながら不足しているということはいつも体感しております。現在大部分の大韓民国の言論や国民たちは、「日王」という格下表現を使用するなど、相手国に対する尊重を見せることができてない姿はとても残念に感じています。金大中―小渕宣言以降、長い間良好であった日韓関係が瞬く間に悪化した理由が、李明博前大統領の日王謝罪発言であったことを考えると、これは大きな失策であった点を申し上げたいです。最近安重根義士が執筆した『東洋平和論』を読んでいますが、この時期の韓国人と独立運動家の発言などを見た時も、「日王」という表現は一般的でなかったという点を知ることができます。戦争犯罪行為被害国の立場として日本に対する心からの謝罪と後続措置を要求することは極めて正当ですが、究極的な関係回復のためにも相手国に対する尊重を示すことによって(金大中―小渕宣言の時期に戻りながら)議長がおっしゃった立法提案を並行することが重要だと思います。民間交流と国家間の関係の改善においてとても重要ですが、お伝えしたような変化は政治圏からまず実行することが重要だと思います。天皇という存在が日本国民にとって不可侵な逆鱗であるならば、むしろその点を利用しながら関係改善の糸口をつかむことができるのではないかと思います。

CS 政治経済学部 国際政治学科:まず韓国から留学にきた学生として昨今の深刻化する日韓関係にも関わらず、直接未来の柱となる学生たちと対話するために訪ねて来てくださったことについて感謝の意を示したいです。私は日本で勉強する韓国人として、文議長のお言葉に大きく共感しました。政治的なレベルでの国家と国家の間、立法を通じた外交も重要ですが、それに劣らないくらい両国国民たちの交流と対話が重要だと思うからです。質問時間に提出できなかった質問をここに書こうと思います。議長は国民間の対話において最も重要だと思われる価値は何だと、またそれをどのように実現されるかについてお伺いしたいです。この感想文が議長に伝わるのであれば、お答えをお聞きしたいです。今一度日韓関係がよくない中で足を運んでくださった議長に感謝を伝え、機会があればもう一度早稲田に来て下さることを願っています。もしお答えを聞かせていただけるのであれば、失礼になりますが、このメールアドレスにお答えをいただくことは可能でしょうか。

SY :慰安婦や過去にあった出来事は簡単には解決されないと思います。謝罪をいつ受けるかわからないからです。もし謝罪を受けたとしても、韓国人たちの心の中には日本に対する悪い感情たちが残るかもしれません。けれども謝罪をしないのであれば、おそらく日韓関係は良い方向へ向かうことができないでしょう。謝罪を通じて互いへの理解を積み、日韓関係を修復できるといいです。そして学校で歴史をしっかり学ぶべきだと思います。しっかりとした歴史を知らずに生じる誤解や争いをなくすことができると思います。もちろん韓国、日本の両国が歴史をしっかりと学ぶ必要があります。片方だけが知っているのでは、絶対に仲良くなることはできません。

匿名:文議長のお言葉ありがたく頂戴いたしました。おっしゃられた通り、長い歴史にかけて今日まで続いてきた問題なので、解決策を提示することが難しいにも関わらず、勇気を出してこのような良い提案をしてくださってありがとうございます。心より日韓両奥間の信頼と繁栄のためにこれからも努力していただけるととても感謝いたします。

IS 政治経済学部:日本で政治経済学部に留学する一人の学生として今日のような特別な機会に本当に感動しましたし、日韓関係の発展のために私たちが政治に関して考えている点が多かったのですが、文議長の演説を聞いてまた考えさせられた点も多く、疑問をもった点もいくつかありました。その中でも我が国と日本との間の意見の不一致、そして人権の重要性をまた再認識するようになり、心の奥底から痛みと悲しみを感じました。もちろん現在の立場と状況からはまだどのような方向へ行くのについてはたくさんの人たち、特に被害者の方々と直接会って話をできる場所、さらに両国正常会談の場が必ず実現することを願っています。本日日本を訪問され演説をしてくださった文議長に感謝の意を表します。

KW 先進理工学部:韓国と日本の両国の発展を導く文喜相国会議長の講演をとても印象深く聞きました。金大中前大統領の政治倫年をモットーとし、国民たちと共に歩んでいく文議長の精神も必ず見習うべき価値があると思いました。

KJ  政治経済学科:文喜相国会議長の特別講演を楽しく聞きました。韓国政府の一貫的で韓国人被害者たちの心を尊重する態度が尊敬に値すると思いました。早稲田大学校に来て下さってとてもありがとうございます。途中に騒ぎがありましたが、極一部の意見に過ぎないので、どうかこの提案をそのままリードしてくださることを願っています。一つだけ気がかりなのは、GSOMIA破棄に関する現状復旧を話されましたが、いくら日韓関係が発展して以前より平和になったとしても、過去に韓民族を虐殺したことのある国家に軍事的情報を渡してもいいのかという疑問が沸きます。私は日本より北朝鮮との関係がもっと重要だと信じる者です。

SY 法学研究科 留学生:有益な講演ありがとうございます。おかげで日韓関係に対してより深く考えてみる機会となりました。これからも日韓関係をよくするための議員の活動を期待しています。

PH 文学研究科博士後期課程:今日は遠くからお越しいただきありがとうございます。講演も印象的で、ありがとうございます。私は早稲田で〇〇学を先行している博士後期課程PHと申します。早稲田で学部から通い、日本に居住して12年になりました。私自身日本人学生たちおよび教授社会で、また韓国語の先生として活躍する間、多くに良い日本人の友や知人とであり、今も良い関係を保っています。それにも関わらず必ず徴用工問題や独島、特に慰安婦問題がイシューになるたびに、とても困るのが事実です。韓国人としての私は、もちろん日本人たちの心からの謝罪をうけなければならないという立場に立っています。おっしゃったように、徴用工/慰安婦問題は単純に誰が誰に謝罪をすべきかという問題ではない、人権の問題だからです。けれども日本人たちの多くが戦後植民地時代の歴史について本当に無知であり、また知ろうともしません。韓国側の被害者に対する(人権の側面からの)憐憫や同情の気持ちを持つことはあっても、「すでに日本は賠償したじゃないか」「それを認めないことは朴槿恵全大統領が国家元帥だったことを否定することじゃないのか」といった質問をいつも受けます。日本人たちが疑問点を当然持つこともあると思いながらも、過去(の歴史)に対する正しい認識と反省についての情熱を少しも見ることはできず、とても残念です。議長が提案してくださった法案はとても鼓舞的でした。しかしすでに申し上げた通り、韓国の被害当事者たちが認めることができないまま行われている協議に対する疑問が、この度の(立法)提案発議によってどのように被害当事者たちとのコンセンサスが作られ、また作ることができるのでしょうか。