和解学の創成

  • 1872年東京 日本橋

  • 1933年東京 日本橋

  • 1946年東京 日本橋

  • 2017年東京 日本橋

  • 1872年8月〜10月北京 前門

  • 現在北京 前門

  • 1949年前後北京 前門

  • 1930年代北京 前門

  • 1895年台北 衡陽路

  • 1930年代台北 衡陽路

  • 1960年代台北 衡陽路

  • 現在台北 衡陽路

  • 1904年ソウル 南大門

  • 2006年ソウル 南大門

  • 1950年ソウル 南大門

  • 1940年代初ソウル 南大門

国際和解学会第2回世界大会が、8月5ー7日の夜7時からオンラインで開催されます(事前登録をお願い申し上げます)。

国際和解学会第2回世界大会が、8月5ー7日夜7時から、オンラインで開催されます。

国際和解学会は、ドイツのイェナ大学を拠点に世界から研究者が集っている学会で、昨年秋に設立されました。早稲田大学、および、北米のジョージメーソン大学が主な中心になっています。
平和学・紛争解決学の延長に、記憶や価値の問題と合わせて、感情をもファクターに入れた学問(「和解学」)を追求しており、心理学・人類学・国際関係学・政治学・社会学の多彩な分野の交流をも兼ねた学会を目指しています。

8月5−7日に東京の早稲田大学を拠点にオンラインイベントとして、第二回年次大会を英語にて開催します。
開催時間は日本時間の夜から深夜にて恐縮ですが、北米大陸と欧州時間に合わせてあります。
ご多忙とは存じますが、ご参集いただきますれば幸いです。(転送は自由です)

以下のサイトから、事前登録をお願い申し上げます。会員には論文集を送付させていただきます。
(非会員での参加も歓迎です、その場合は、パネルごとに関係書類をチャットで送らせていただきます)
WEBINAR FREE REGISTRATION LINK:
質問等は、大会実行委員長を務めさせていただいている早稲田大学の浅野豊美 (toasano@waseda.jp)、黄斌 (bean0903@gmail.com)まで、お願い申し上げます。
以下、関係サイトです。
Dear Colleague and members of IARS,The IARS team invites you to the Second International Conference on Reconciliation Tokyo 2021, hosted by the Center for International Reconciliation Studies at Waseda University (Tokyo, Japan).

We hope to see you online or perhaps in person on August 5– 7.

Even if we are physically apart, we are still together as a community, connected by a shared passion for Reconciliation Research and peacebuilding practices.

Please see attached Flyer and Zoom registration link for the event

WEBINAR FREE REGISTRATION LINK:

https://zoom.us/webinar/register/WN_oKkl-rGYQAyWD08jwbVfNw

THE START TIME AUG 5: 19:00 IN TOKYO, 12:00 IN GERMANY, 6:00 IN NEW YORK
Conference Coordinator – Mr. Binyamin Gurstein
Logistics Coordinator – Dr. Bin Huang bean0903@gmail.com

August 5, 2021 in 19:00 Tokyo, (12:00 in Germany, 6:00 in New York)
Aug 6, 2021 19:00 in Tokyo, (12:00 in Germany, 6:00 in New York)
Aug 7, 2021 19:00 in Tokyo (12:00 in Germany, 6:00 in New York)

 
<以下は、かつての広報ページです>


The Development of Reconciliation Studies in East Asia(英語)を196人の登録を得て開催。国際和解学会世界大会(今年8月5・6日)の論文・パネルを募集します
本年8月5ー7日の国際和解学会での発表論文を募集します(後述)。また、本年3月4日(木)~6日(土)、新領域「和解学の創成」と国際和解学研究所の主催、国際和解学会(IARS)の協力により、英語による国際ワークショップ
(「東アジアにおける和解学の展開」会議言語:英語)を、世界中から197名の登録者を得て開催しました:日本68、韓国31、米国22、台湾7、ドイツ9、英国6名、その他世界20ヵ国以上の参加を得ました)。
和解と正義や記憶をめぐる冷静な対話の基盤・知的インフラとしての和解学構築に関心のある市民一般に向けて公開され、パネリスト29名、一般参加者167名、合計196名の参加を得て、Zoomを使ったウェビナー形式で開催されました。
全世界からの参加は、共催した国際和解学会のネットワークのお陰にて、誠にありがたいことです。
 今の世界には、トランプ現象、奴隷の記憶、ナショナリズムの再興隆、そして東アジアの歴史問題、第三世界におけるエスニック紛争の継続等において、主観的要素とされてきた感情・記憶・価値の結合のあり方が、国内・国際等のレベル毎に存在する制度といかに連関しているのかを問いかける事件が増えているように思います。それらをめぐる学問は、国際政治学、国内政治学というように分かれているままです。さらに、心理学・文化人類学等の知見も不可欠です。
最後の若手研究者セッションの際の写真です。


和解学といっても、国際関係学同様に、アプローチは、歴史的実証的なもの、および、理論的なものに分かれます。具体的な研究は、その両方が組み合わされているもので構いません。個々の具体的テーマが存在するのは当然でありますが、どこを見ようとする歴史であり、理論であるのかについて、和解学はレベルを跨いだ政治、しかも感情や記憶に関わるそれを中心に、新しい潮流を生み出そうとするものです。

 

和解や和解への原理的反対をめぐる現象を念頭に、学問的にアプローチするものを歓迎します。強力な感情が記憶や普遍的価値や正義といかに結ばれ、国内外の制度を動かし、次元を超えた政治を展開するのかレベルを超えた「共振」、国際的規範をめぐる内外政治の構造や実例、そしてトランプ政権の遺産、国際立憲主義、人種問題、奴隷の記憶、生きた被害者と民主化の歓迎など、歓迎です(詳しくは、上のパンフレットにも、英語で記載があります)。

歴史や現実の国際関係に関わるフィールドワーク的実証研究や、多様な和解をどうみるか理論的なもの、いずれも問題ありません。ぜひ、今回の国際ワークショップを参考にしていただきたいです。



 

 

新領域「和解学の創成」 個人公募者が3名採択されました。(2020年5月)

新領域「和解学の創成」プロジェクトが公募した、新規個人研究者として、三名の方が採択されました。和解学という学問が、学問たり得るために、ともに力を合わせて研究をして参る所存です。今後とも、よろしくお願い申し上げます。以下、ご紹介申し上げます。

 

小倉紀蔵(おぐら・きぞう)京都大学大学院人間・環境学研究科教授

研究テーマ:戦後日韓関係における尊厳概念の変遷

日韓の歴史認識問題に関して、思想的な側面からアプローチしてきました。その過程で、そもそも「人間観」が日韓のあいだで、またそれぞれの社会の時代 の違いによって、かなり異なっていることを考慮しなくてはならないと思いました。人間観は変化しますし、多様です。それらをきめ細かく分析していくことが、それぞれの社会、それぞれの時代における「人間の尊厳」を尊重することにつながると思います。またそもそも、「尊厳」とはなんなのか、という理論的な問題にも、さまざまな角度から取り組まなければならないと考えています。


小田桐拓志(おだぎりたくし)金沢大学国際基幹教育院准教授

研究テーマ:コロニアリティとハイブリディティの倫理ー東アジアの視点から(Coloniality, Hybridity, Ethics: From East Asian Perspectives)

これまで哲学倫理学とメディア研究の二つの領域で研究してきました。和解学の理論的フレームワークとして、和辻やフーコーなどを批判的に考察しつつ、コロニアリティやハイブリディティなどの基本概念の探求を行います。その際、生政治学、ネオコロニアリズムとポストコロニアリズム批評、そしてグローバライゼーションについての論争との対話を重視します。
This project examines the concept of “coloniality” as a theoretical framework for the study of reconciliation, with a dual focus on ethics and media studies, in dialogue with contemporary debates concerning biopolitics, neo-colonialism, postcolonial criticism, and globalization.


浜井和史(はまいかずふみ)帝京大学共通教育センター准教授

研究テーマ:海外戦没者処理をめぐる日・英・豪関係の研究

戦後日本の戦没者「遺骨収集」事業の展開について、「相互性」の視点を取り入れて歴史的に検討し、「戦禍の記憶」をめぐる和解プロセスに新たな視点をもたらすことを目的としています。戦争終結から1970年代までの日本とイギリス・オーストラリアとの関係をおもな研究対象としますが、朝鮮籍・台湾籍の軍人軍属等の遺骨処理の問題についてもあわせて検討したいと考えています。


 

<以下は募集にあたっての掲示です:最後のページをご覧ください

新領域「和解学の創成」プロジェクトは、広く個人の研究者の方々から公募による参加を呼びかけます。通常の科研費の枠で申請が開始されています。

紛争解決学と呼ばれる学問が欧米で発展してきたことを踏まえ、それを東アジアの固有の歴史的文脈と結び合わせるべくナショナリズム研究を踏まえながら、「和解学」を創成しようとするものです。国際法、パワー、そして国益の論理に匹敵する第4の論理として、国民という社会に関わる「規範」を、記憶・感情・価値を組み合わせて論じられるようにし、それによって歴史問題にも、熱なき光をあてる知的インフラを構築したいと考えています。最終的には、ネーションが想像されるのと同様に、各国民が各々のやり方で「和解を想像」し得るような社会的条件の探求と、それに相応しい学問的社会的貢献も課題となります。

政治学、歴史学関連分野を中心に5つの計画研究班がすでに組織されておりますが、現在、文科省から直接、本プロジェクトの公募が行われ、11月上旬が締め切りです。公募要領は、文部科学省のWEBをご参照ください。また、公募のページは科研費と同じJSPSです

公募にあたっては、国際法、法社会学、経済学、人類学、心理学など、関係する研究分野の研究者の方からの応募を大歓迎いたします。

理科系の分野では、新領域の公募は、第二の科研費とも言われることもあるそうです。本プロジェクトの公募事業に、ぜひ、ご応募くださいますれば幸いです。

(新学術領域研究(研究領域提案型)プロジェクトは、新しい学問分野(領域)を開拓していくことを目的とするものです。)

各計画班の代表者紹介ページ、および、それをまとめたパンフレットをご覧ください。

 

2019年7月28日「和解学の創成」領域代表

浅野豊美(早稲田大学)